舞台から飛び降りる ep2

PEOPLE

興味の階段を登っていくと、世界にはどんなすごい舞台装置があるんだろう、という疑問にたどり着く。そして、そんな疑問を丸ごと飲み込んでしまうような、眩しい世界がありました。

シルクドゥソレイユ

1984年にカナダで設立されたエンターテイメント集団。

僕がシルクドゥソレイユを知ったのは2010年前後のこと。

当時はまだYouTubeも動画コンテンツの数が少なく、舞台芸術に関するウェブサイトか何かで見つけたような記憶があります。

サーカスのイメージといえば、大きなトラック数台で全国を行脚している集団が広大な敷地に大きくカラフルなテントを張り、その中央に丸い舞台が作られて、周囲を囲むように観客がいて、そこで様々な演目が行われるというもの。
テントの裏には、ライオンやゾウなどの大型動物が入れられた屈強な檻が並んでいたり。

シルクドゥソレイユは、その姿に当てはまらないことが多かった。

まず、動物を使わないということ。
シルクドゥソレイユは、人間の曲芸のみで演出される舞台。ライオンの火の輪くぐりとか、ゾウの玉乗りとか、サーカスといえばみたいな視覚的なイメージとは、まさに裏腹。

そして、一つのショー(演目)に対して一つの専用劇場をつくるという、唯一無二のエンターテイメント体験をつくろうとする情熱やスケールの大きさに驚きました。
さすが、USA。
ショービジネスが確立されているアメリカへの憧れが、当時は強くありましたね。

さらに興味をひいたのは、先進的なサーカスであるということ。
マイケルジャクソンとのコラボや、ラスベガスでのセリーヌ・ディオンの舞台演出をシルクドゥソレイユの監督がプロデュースするなど、多岐に渡り、舞台芸術の可能性を広めており、もはやサーカスという言葉では説明がつかないほどのインパクトがありました。

これらの情報をネットで知り、DVDで映像を見ても不完全燃焼感は消えず、むしろそれらの情報の断片が追い風となり、目の前で見たいという強い衝動にかられます。

「もうラスベガスに見に行くしかない」


義務教育もろくに受けず、英語もまったく話せない若造が、アメリカ行きを決意した瞬間でした。

つづく

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