コーヒーテーブルがこの場所から始まった理由 #3 【原点という旗を立てる】

OUR

この場所で約8年間、お店をやってみて分かったこと。

いわゆる「気付き」を得るタイミングがありました。

その気づきとは、この土地がカフェをつくる上で「丁度いい」という言葉で形容できること。もちろん、僕にとってですが。

お店を始めるために空き物件を探し始めた頃や漠然と自分でお店をしたいと思い立った頃には、知識と経験が不足し、目の前の瞬間に必死で、「丁度いい」という言葉なんて、到底思い描くことができなかった。まるで、聳え立つ高い山の頂きに限りなく白に近いグレーの雲がかかり、はじめて訪れた麓からその山頂を望むことができない情景と同じでした。

僕にとって、コーヒーテーブルにとって「丁度いい」場所とは、どんな場所なのだろうか。

繁華街からの程よい距離感、住居が多いエリアだからこその閑静な空気、そして数分歩けば信濃川を望むことができ、街にある自然との距離感においても「丁度いい」

10分ほど南西に歩けば、大きな劇場や神社に立ち寄ることもできる。

僕にとってカフェとは、休息をし、再生をする場所。
時に、再生することでクリエイティブな瞬間との出会いを誘発することもある。

だからこそ、さまざまな人たちが行き交う場所であること。あるいは、行き交える場所であることがカフェにとっては大切なことであり、その行き交う人たちが多いエリアからほど近い閑静な場所に、時の流れに身を任せたような形で僕は運ばれてきた。

繁華街のような人通りはないけど、だからこそお店に足を運んでくださるお客様の多く(ほとんどと言ってもいい)は、コーヒーテーブルを目的地として立ち寄ってくれます。

「偶然通りかかったから入ってきた」という人には、2014年のオープンからの約8年間でほとんど出会うことがなかった。これはとても幸せなことであり、光栄なことだと強く感じています。

街も、人も、お店も、変化していくことが常だけど、時の流れの中に「丁度いい」と思える場所があることは、ある種の軸となったり、原点という名の旗を立てる場所としての役目を果たしている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました