コーヒーテーブルの仕事について

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今回は、コーヒーテーブルの仕事についてお話しします。

現在、スタッフ募集をしておりますが「働いてみたいけど、まだ踏み出せない」という方の参考にもなれば幸いです。

コーヒーテーブルは普段どんな仕事をしているの?

コーヒーテーブルはカフェです。

カフェは人々が思い思いの過ごし方をする場所であり、その時間によって気持ちをリフレッシュしたり、エネルギーを充電したり、新しい発見をしたりします。

もっと簡単に言えば、心身が前向きになっていくための通過点のような場所。

通過点なので、その時々で立ち止まってもいいし、立ち止まらなくてもいい。

今の自分には必要な時間だ、必要な場所だ、と思った時にふらっと行ける場所であると思っています。

私は昔から「カフェは街に必要だ」と考えていて、そんな考えを持つ私が作ったコーヒーテーブルの日常的な仕事には、大きく分けると2つのカテゴリーがあります。

それぞれ、どんな仕事なのかをご紹介します。

①Barista / バリスタ ②Kitchen / キッチン

Barista / バリスタとは、ただコーヒーを淹れられる人のことではない

バリスタと聞くと、コーヒーを淹れるのが上手な人というイメージですが、美味しいコーヒーを淹れるのはお客様にサービスを提供するための手段であると考えています。

カフェを利用するお客様に気持ちよく過ごしてもらうためには、美味しいコーヒーが必要です。

美味しいコーヒーって、カフェには必要だよね。
美味しいコーヒーって、そこにあるだけでなんか嬉しいよね。
美味しいコーヒーを受け取った人は、きっと元気になるよね。
じゃあ、美味しいコーヒーを淹れられるように知識や技術を磨こう。

となるわけです。


サービスなので、押し売りではいけない。

サービスを通じてお客様に気持ちよく過ごしてもらうために、必要な知識を持ち合わせ、お客様の好みに合わせてコーヒーメイクができる技術を持つこと。

コーヒーを淹れるというのは、目的を果たすための手段なんです。
バリスタは、サービスが主軸にあるので、お客様とコミュニケーションをとります。

決まりきったサービスマニュアルは、コーヒーテーブルにはありません。

スタッフそれぞれが、お客様一人ひとりに合わせて、かける言葉を選び、時にはコーヒーの味わいについてもご提案し、調整をします。


バリスタに求められるのは、コーヒーの知識やコーヒーの抽出技術はもちろん、お客様のニーズを察知し、気持ちよくカフェでの時間を過ごしてもらうために必要な行動を起こすこと。

相手の心理的なニーズを察知したり、言葉を選んだりすることは、コミュニケーションスキルを養う機会に繋がります。

人間が地球上からいなくならない限り、コミュニケーションがなくなることはありません。

家族内でも、夫婦間でも、友人同士でも、コミュニケーションを日々とっていますし、悩み事や喧嘩などの人間関係の問題のほとんどはミスコミュニケーションから生まれると言われています。

生きていく上で大切なコミュニケーションスキルを、仕事で養える機会があるのは、スキルの上達を望んでいる人にとっては素晴らしい環境だといえます。

現に、在籍しているスタッフも1年前と比較して圧倒的にコミュニケーションスキルが伸びています。
1年前の自分の姿を恥ずかしいと思えるほど成長できる環境が、コーヒーテーブルにはあります。

Kitchen / キッチンの仕事は、想像と創造

キッチンワークとは、菓子製造に関わる仕事が中心となります。

キッチンワークと聞くと、製造作業だけ行うイメージが強いですが、コーヒーテーブルのキッチンで働いてもらうスタッフにはサービスのポジションにも入ってもらいます。

製造のみで仕事した方が、確かにやりやすさはあります。
ですが、コーヒーテーブルでは実際に自分が作ったケーキやお菓子を食べるお客様の表情や反応を自分の目で見て、肌で感じて、お客様と言葉を交わすことがとても大切だと考えています。

なので、キッチンの人にもサービスポジションに入ってもらっているのです。
働いている本人たちは大変だと思いますが、大変さの先にあるリターンはとても大きいです。
簡単な仕事、誰でもすぐに出来る仕事のリターンは、小さくそれ相応のものだというのは世の中の原則だと思っています。

ケーキをつくる時の話をしましょう。

コーヒーテーブルのケーキを作る時は、イメージ作りから始めます。

ここがとても大切なんです。

イメージの起点は様々です。
季節からイメージする場合、果物からイメージする場合、季節の花からイメージする場合、既存のケーキのアレンジをイメージする場合、日本料理など他業態からのヒントからイメージする場合など、その時々によってイメージの起点は異なります。

現在では、このイメージ作りをチームのみんなで行なっています。

チームのメンバーはそれぞれ違う人生を歩んできました。
経験してきたことが違うということは、見てきた景色が違うということ。

「異なる視点を掛け合わせることで、新しい景色が見えてくる」

ここでいう新しい景色というのは、今いる場所を変えるという意味だけではなく、物事の見方を変えるという意味でもあります。

コーヒーテーブルが大切にしている考え方の一つです。

こうしたチームでのやりとりから、数多くのケーキが生まれてきました。

イメージを作ったら、次はもう少し具体的なところに落とし込んでいきます。

「そのイメージを形にするのに、最も適切な食材はなんだろう」

私たちはコーヒーとケーキとのペアリングの世界を大切にしています。

「美味しいコーヒーの世界、美味しいケーキの世界、それに加えて、コーヒーとケーキを一緒に食べた時にしか見ることができない素晴らしい世界をつくったら、絶対楽しいよね」

コーヒーテーブルの原動力の一つは「楽しさ」

でも、その世界の楽しさをお客様と共有するには、提供するものは美味しいことが大前提。

コーヒーとケーキのバランスも考える必要があります。

私たちが提供しているコーヒーは、繊細な味わいのものが多いです。
浅煎りから中煎りの果実感や鮮やかさを感じるコーヒーだけでなく、深煎りのコーヒーもシャープですっきりした味わいになるように抽出をデザインしています。

そのような繊細な味わいのコーヒーとのバランスを考え、ケーキの味わいもデザインしていきます。


食材については、強いこだわりはありません。

ただ、私たちの中にルールが一つあって
コーヒーも同様ですが、私たちが作るケーキは「私たちが自信をもって提供できるもの」あるいは「私たちが心から愛せる品質のもの」だけを提供するようにしています。

こうした仕事をしていると、例えばみかん一つとっても様々な品種のものや様々な価格帯のものを口にする機会に恵まれます。

食べ比べると、その味わいの違いに(本当に)驚きます。

みかんの甘さが強いものから、酸味が特徴的なもの、そのバランスが取れているもの、同じ品種のみかんでも、価格帯が違うものを食べ比べると、味の濃さが全く違ったりします。
普通のテレビの画質と8K映像の画質の違いのように、その鮮明さが違うんですね。

そして何より、直感的に「おいしー!」となります。
自分たちが愛せる品質を目指していくと、やっぱり「おいしー!」となる食材で、お客様にケーキを楽しんでもらいたいとなるんです。

すると、自然と良質なものを手にとるようになっていきます。


こうした経験ができるのは、イメージ作りから食材選び、製造・提供までを一つのお店で完結しているからこそです。

このようにケーキのイメージ作りから始まり、イメージを具現化するために食材を一つひとつ選択し、コーヒーとのバランスを整え、レシピを構成していくプロセスを経て、コーヒーテーブルのケーキは日々作られています。


現在、バリスタとキッチンでそれぞれスタッフの募集をしております。

この話を聞いてみて少しでも興味が沸いた方は、ぜひスタッフ募集への応募をお待ちしております。

スタッフ募集に関する詳細は、下記のURLよりご確認お願い致します。
https://www.instagram.com/p/CqHkwgXvYOU/

コーヒー、ケーキ、ともに次の春の新作もお楽しみに。

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